ヒットコンテンツブログ

吉田就彦のヒット学

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昨年の12月3日に木材会館で行った「木暮人倶楽部」が共催したイベント「木の国再び」では、「法隆寺五重塔と東京スカイツリーの共通性に見る日本文化の未来」というパネルディスカッションを行った。

そのイベントでは、元東京芸大学長で、彫刻家の澄川喜一先生にご登壇いただいて、氏がデザイン監修を行った「東京スカイツリー」の事をいろいろうかがった。

「東京スカイツリー」は、下が正三角で、上に行くにしたがって円柱になっている非常にユニークなデザイン設計が話題だ。

あの狭い場所での設計としてとりいれられた形のようだが、デザイン的には面白い効果を生む。

それは、あの塔が二等辺三角形のように左右対称に見えるポイントは三ヶ所しかないという事。

つまり、正三角形それぞれの頂点からまっすぐに直角におろした線の延長線上でないと二等辺三角形には見えないという事だ。私のいる秋葉原のダイビルからは、やや右に傾いているように見える。いろんな場所で、右や左に傾いているように見えるのだ。

澄川先生がそれを「不思議さ」と呼んだ。

造形の「不思議さ」と、それが人の心をつかむポイントで芸術が売れる本質なのだとおっしゃっていた。

これはまさしくヒットの極意であり、古今東西の芸術のありようという事なのだと感じ入った。

そうやって見てみると「東京スカイツリー」のなんと面白きことか。

五重塔の心柱構造も含めて、やはり日本人の知恵の結集が「東京スカイツリー」。これを日本の未来の象徴とすることで、日本はよくなる。またそう信じたい。

知恵を出そう。わが日本!

先週の土曜日、2月4日(土)に三重県中勢森林組合主催イベント「葉枯らしフォーラム」で講演を行った。

場所は、三重県の白山市民会館2階の大会議室(津市白山町)、タイトルは、「ヒット学~森林・林業にヒットを生む可能性」。

依頼のテーマは、"葉枯らし等付加価値の創造とITの導入による産地と消費地のコネクション"ということで、講演50分、質疑応答10分というものだった。

だいぶ山のほうで、動員は大丈夫かなと思ったのもなんのその。130名を超える大盛況の大イベントで、林業関係者、工務店、大工さん、行政、そして一般の方等、多様な方が、三重の県産材「MieWood葉枯らし」をテーマに集まった。

私の講演の前には、京都大学の高部先生の講演で「葉枯らし材」の魅力の話。当然、説得力ある高部先生の話に会場のみなさんも興味深々。質問も多く、専門的なことを含めて活発に質疑応答が行われた。

私の話は、森林や林業にいかにヒットを出せるかという話。これまでの経験からのヒット法則や現在問題を抱えている林業を、いかに消費者に魅力的に見せるかというようなトーンで、ITを駆使することも含めてメッセージした。

会場は、50~60代が中心で、70歳を超える大先輩も多くいらした。
私のカタカナが多いヒット理論を最後まで熱心に聴いていただいたので大感謝。

木暮人倶楽部の今後の活動を踏まえたヒット戦略が、これからの三重の林業の未来にも貢献できるように、木暮人倶楽部ともども私も頑張りたい。

この金曜日、土曜日と連荘で「木暮人倶楽部」の専門分科会に参加した。

金曜日は、商品企画部会。
部会長のS氏の下北沢の事務所で行ったが、たくさんの多種多様な人が集まった。

これまでに、会員の皆さんから頂いたアイデアをS部会長が整理して、方向性を議論した第1部。

たくさんのアイデアの中から何を優先的にやるかは結論しなかったが、やはり木とともに暮らすという消費者へのメッセージを伝える手段としての商品を優先的に考えようというトーンに。

第2部は、この日のメインテーマであった木の積み木の話。NPO法人緑のダム北相模のメンバーやアンコールワットの研究者の上智大のA先生、12月3日のイベントでお世話になった五重塔の構造研究者東大のF先生、それにデジハリ大学院の森林・林業研究部会メンバーらが報告した。

木の積み木は、様々な木の団体が間伐材利用のためにトライをしているものの、残念ながらうまくいっているケースは少ない。

そんな状況の中で究極の積み木を作ることをこの部会では検討しようということで集まったものだ。さまざまなアプローチが報告され、次回は東大で行うことになった。

そして、昨日土曜日は「板倉建築と健康ないい家部会」の準備会。
たくさんの工務店や大工さん、設計士が集まり、板倉建築をテーマに木造建築を普及するための検討会として部会の準備会が開かれた。

部会長のNさんを中心に板倉建築の説明があり、議論となった。

やはり、素晴らしい木の工法であるものの、その特徴をうまく伝えるための切り方や広がりが必要との話が多く出て、今後の検討材料とした。

終了後は、また懇親会で盛り上がった。
今年も様々な活動が行われる。

本日夜、鳥取県智頭町のPRイベント「疎開保険&森林セラピー―みどりの風が吹く疎開の町・鳥取県智頭町へ」に参加した。

昨年鳥取県庁に呼ばれて講演に行った際、木暮人倶楽部の事があり、県の林業行政の皆さんに、とにかく森の人、木の人、林業の人、木工の人を紹介してほしいと依頼して、ならば智頭町だと、講演の翌日に視察に連れて行っていただいた縁で案内いただいたイベントだ。

智頭町では、木工制作を行っている(株)サカモトを訪れ、女性社長の坂本さんから取り組みの話をいっぱい聞いた。智頭の杉は本当に素晴らしかった。

また、凄い木造住宅の「石谷家」。ともかくその豪華さにびっくりする大豪商の家。こんな山の中になんでと思うような贅沢さで驚いたものだ。

そんな縁で参加した本日のイベントは、智頭町が加盟している「日本で最も美しい村」連合の虎の門の東京事務所で行われた。本日のメインテーマは先日私が日経ビジネスオンラインにも書いた「疎開保険」。加入者の方も多く参加されていた。

寺谷町長のトークに始まり、智頭町のPRプレゼン&VTR、そして、智頭町産の食材を中心とした軽食などによる立食パーティーで、最後にはビンゴ大会。

ともかく寺谷町長のパワーは凄い。なんでもいつまでもしゃべっているという噂で、長いときは3時間を超えるということだった。本日は控えめだったようだが。

実際にお会いして話すと、そのお人柄から醸し出される優しいメッセージが、ついつい人を引き付ける魅力をお持ちの方で、そんな方が旗振る「疎開保険」や「森林セラピー」、「森のようちえん」等の試みは、まさに人のつながりの上でないと成立しない施策だ。しかもそれが行政の施策である。まさに血が通う行政を見た。

これからの日本の未来にもっとも重要な「人」というコネクション・キーワードを生き生きと町の職員の方が拡大させていく智頭町。

本日の私のごあいさつでも申し上げたが、ともかくみんなが動いている感じがする、人が生き生きと動いている感じがある。

これからの日本を考えるとき、人が動くこと、それも生き生きと動くことがもっとも地方に必要なことだ。考え込んで頭を抱えるだけではなにも進まない。ためらってはいけない。ともかく動くこと、やってみること、それが例え小さな一歩でも、その一歩が次の一歩を生み出す。なにも地方に限ったことではない。日本全体に言えることだ。

寺谷町長の明るさが、それに加わることで、またなにかが動く。そんなGOODループの芽が智頭町にはある。

ビンゴの商品で、智頭米「源流育ち」をいただいた。

会場でもうまい米をおにぎりと卵かけごはんでいただいた。そんなうまい食事も、おそらく「人」の動きのGOODループの中で、さらに様々な「人」の手がかかりうまくなったのだと思う。

どうも、ごちそうさまでした。

頑張れ!智頭町

木暮シャケ武彦君のライブを、吉祥寺のスターパインズカフェで観た。

このライブハウスは有名人のライブも多く、実は私のバンド「THE LOOSE & BEAT」でもお世話になったことがある老舗の吉祥寺のライブハウスだ。

私と木暮武彦、シャケ君とはもうかなり長い。私のポニーキャニオン時代で、おそらくもう20年近く前に、バリバリの元レッドウォーリヤーズの、ロックンローラーとしてのシャケ君と仕事をしたことがきっかけだった。

どうやらその当時、私がインパクトを受けた映画「ガイヤ・シンファニー地球交響曲」の第1番を観た直後に彼と話したらしく、その時に彼に薦めて、当時の六本木WAVEの映画館でやっていたガイヤをリアルタイムで、最終日に彼が観たということを先日彼に会った時に聞き、懐かしくもびっくりした。

昨年、私が「木暮人倶楽部」を始めた時に真っ先に頭に思い描いたのはシャケ君の事で、久しぶりにコンタクトをとったのだ。その再会の縁で最近彼が出したCD「水と光の魔法」(Clear sky)の発売記念ライブツアーの最終日に行ってみたわけだ。

先行して行われた関西ツアーでは、私の友人で、くいだおれ太郎のマネージメントをしている音楽評論家K氏から、ライブ後の長文の興奮したメールをもらっていて期待が膨らんでのライブだった。

ともかく素晴らしかった。サポートのキーボードの三国さんとのアンサンブルに多少のロック過ぎるノリを感じることもあったが、そこは、まさに今のシャケの音楽空間だった。

富士山裾野に住み、森を感じ、樹海にインスパイヤーされ、作り出されたシャケの音楽。彼曰く、この音楽を都会の人にこそ聞いてほしいとメッセージした。

私はともかくいい音のシャケのアコースティックギターの音にしびれたが、その素晴らしい音に聞き入っているうちにこのシャケの音楽についてある考えがよぎった。

それは、音楽と言葉という概念の統合問題だ。

シャケの今のアコースティックなニューエイジ系の音楽には、言葉を超えた不思議な広がりがあるのだ。

その楽曲のタイトルは、「青葉の歌」「海」「あやふや」「ひまわり」「蜂と少年」、、、、

先日このブログで書いた日本画家「松井冬子」のことは、日本画にもかかわらず作品に哲学的なタイトルを付加した事がユニークと書いたが、シャケが書いた曲のタイトルは、まるで表意文字的ではない感覚のイマジネーション世界のタイトルだ。

しかも、昨今のシャケの音楽は、言葉のない歌のないインストの楽曲なのだから、言葉に直接的に影響を受けない。その音楽は、タイトルという言葉をあしらうかのように、音として音楽として自由に聴こえた。まるで、昔のクラッシック音楽のようだ。JUST音楽。

シャケは、おそらく音楽という抽象的な概念をクリエイトしたのだ。そこには音や音楽という非常に抽象的な芸術の極みがあり、タイトルというある意味規定的な言語を、曖昧なまま受け入れるスタンスとしての音の確かさがあった。

私とシャケを知るある友人が言っていたが、シャケはやはり哲学者であり、音楽的芸術家なのだ。単なるロックンローラーとはまったく一線を画している。しかも、ロックンローラーとしても超一流だった。

そんな彼と、偶然にも木暮つながりになる「木暮人倶楽部」を私がやることになり、必然的な再会を果たした。シャケの音楽が放つメッセージと私が木暮人倶楽部で放つメッセージは大きく重なる不思議さでの再会でもある。

そんな再会を喜びつつ、これから我々がコラボしていくことが、大きく世の中に影響を与えるのではないかとの期待もしてしまうライブだった。

木暮シャケ武彦は、未来をメッセージする芸術家、音楽家だ。そして、私がこれから展開していく「木暮人倶楽部」は、まさに未来の日本を、世界をイメージして活動を行うことにその意義があると思っている。


吉田就彦

Authour:
株式会社ヒットコンテンツ研究所
代表取締役 吉田就彦

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