ヒットコンテンツブログ

吉田就彦のヒット学

  • HOME > 
  • 現在のページ:ヒットコンテンツブログ

時代歴史観 に属する記事の一覧

2月1日に、第1回戯塾「スティーブ・ジョブズを考える」を開催した。

この戯塾は、私が私塾として開いており、これからの日本を、明るく、楽しく、元気にするために、塾生のみんなと、様々なテーマを一緒に考えていこうというもの。

第1回目のテーマは「スティ-ブ・ジョブズ」ということで、関心が高く、40名以上の人間が集まった。

デジハリ大学院や大学の私の教え子も多数来てくれたが、一般の人も多く、この塾をやる意味も出てくる感じだった。

ジョブズは、有名な「現実歪曲フィールド」の主。彼の伝記から拾った様々な彼にまつわる言葉をホワイトボードに書き、それらを解説していった。

そして、最終的には、ジョブズは、ムダ、ムチャ、ムリの3Mのプロデューサーとして、世にイノベーションを起こした人間とし、さらには、第3のルネッサンス(デジタルからの人間解放)の扉を開く人間だったと結んだ。

これが私が考えるジョブズの生きた意味だが、この塾では結論つけもMUSTにしないようにし、さまざまな観点からみんなが議論できるといいと思っている。

参加の熟生たちからも様々な意見や感想が聞かれた。

今後、毎月第1水曜日の18時~20時という時間で、水道橋のネコワーキングにて行う。

次回第2回3月7日のテーマは、当然、「東日本大震災を考える」。
また、熱い議論になると思う。

塾の模様は以下アーカイブにて。

http://www.youtube.com/watch?v=_fUnLxGipGs

歌川国芳展が六本木ヒルズの森美術館で開催されている。

歌川国芳展の大きなポスターが東京のいたるところに貼られていて、それはそれは変な違和感があり、しかし、今の日本に妙に溶け込んでいて、その不思議さの正体を掴もうと先日行ってみた。

国芳は、幕末の江戸に異彩を放った天才浮世絵師。化け猫や金魚、さらには鯉などの動物の絵がインパクトとなって艶っぽい浮世絵の世界に異彩を放っている。

そんな国芳の本物の浮世絵を見たのは、木暮人倶楽部の会員である静岡の平野美術館の平野さんにその美術館で見せてもらった時だった。ともかく従来の浮世絵のイメージとは全く異なる異空間に驚いた。

今回の展覧会でも、まるで冗談じゃないの?というような、ふざけた、庶民の遊びごとというような作品の数々を見せられて感じたことは一つ。

歌川国芳は大POPという事。

こんな面白いことを考えたからみんな驚くぞ~!とでも言っているような画面の軽やかさは、まさに江戸POPの巨人にふさわしい。

国芳が、お上からの規制で、浮世絵のけしからんことのとばっちりを受けて、表現に制約を受けるや、禁じられた役者絵から子供絵へ、人間描写が体制批判になるのなら、猫にしちゃえというように、するするとウナギ・クリエイティブを発揮する。

その軽やかさがまさに国芳のPOPの象徴だ。

解説によると、西洋画にも興味を持っていたそうで、そのモチーフを拝借して忠臣蔵の場面を描いたり、見立という役者の特徴にあった役を浮世絵の中で独自に演じさせてみたり、どうも国芳はプロデュースの血が騒ぐ芸術家のようなのだ。

人を驚かせ、面白がせ、センセーショナルなものを次から次に出してくる感覚。それがまさに江戸の漫画カルチャーとでもいうような豊かな文化の広がりをイメージさせる。

有名になった東京スカイツリーを未来透視して書いたのではないかと言われているあの井戸掘り塔がそんな風にとられるのも、国芳のPOPさ故の不思議な時代感覚だからだ。

THE江戸POP歌川国芳。
まさに戯れの巨匠、ヒットメイカーである。

松井冬子という日本画家がいる。

先日のNHK紅白歌合戦で審査員になったほど、知名度と人気が高い女性日本画家だ。

その美貌と作品世界の独自性により、日本画というよりは、日本の現代美術界に革命的な存在となっている。

その大規模な個展を横浜美術館に観に行ってきた。

彼女が描くモチーフは、「幽霊」「内臓」「骨」「死体」「兎口」。日本画独特の彩度の低い深い世界とからまって、それは恐ろしく美しい。痛い。

さらに、日本画ならではの手法なのかもしれないが、ディテールにこだわり、その細密な塊が集合化されることで、すさまじいい迫力を生む。

大作を描くための習作も数多く展示されているのでそのことがよくわかるが、細部にこそ神が宿ると言ったある映画プロデューサーの言うとおり、まさに神がかりともいえる。

しかも、葉の一つ一つにも個性をというように、その習作デッサンの中に、「ひとつひとつのディテールが同じ様にならないように」と彼女の但し書きも読める。

緻密な、そして、集中力の産物として、あの巨大な作品の一部が十分に主張しているのである。

そもそも日本画は、シンプルで研ぎ澄まされた1本の線の凄味で主張する画だ。西洋画とはまったく異なる手法だ。省いて省いて、ムダなものを削って削って、残る1本の線の力がすべてである。

松井冬子も、日本画の王道を歩んでいるように思う。
その上で、2点ほど彼女独特の世界を垣間見る。

まず、その題材のグロテスクさを美に昇華させるディテールの緻密さと色。デッサン力が緻密であるがそのグロテスクはグロとはならない。

それは、やはり色の問題だろうか。写実的でありながら、現実とは異なる松井冬子の世界感の中にいる感じ。彼女の頭の中にいるのでグロにならない不思議な感じ。それは独特の日本画的な感覚なのかもしれないし、冬子独自の世界とも言える。

もう一つは、そのタイトル。

普通日本画は言葉であまり説明もしないし、主張はしない。「~~の図」であり、「花」であり、「鳥」である。

しかし、松井冬子の作品には、「世界中の子と友達になれる」「絶え間なく断片の衝突は失敗する」など、思想的、哲学的、文学的なタイトルが多くある。まるでシュールレアリズムの作家のようだ。

今までの日本画にはない哲学のメッセージとも取れる。日本画では、画は「ただそこにある」ものへの心情を映す鏡という意味合いが強く、これは日本文化全般にいえることだが、一見何もない中に何かを見る(見せる)ことが尊ばれると思われるが、彼女は異なる。

この感覚は、まさに王道ではなく邪道と言われかねない彼女の存在の新しさを示している。革命的ともいえる。

そうなのだ。

彼女は今を生きているまぎれもない日本画家であり、今を敏感に感じている芸術家なのだ。

それは「現代の病を題材にしている」という彼女のこういう言葉に表れている。
パンフレットのあいさつの最後の言葉だ。

「痛覚は、われわれの身体的共感を持ち、直観的なるものを暗示している。その感覚をアウフヘーベンし、美術として飛躍させられると私は信じている。」

賛成!

今こそ、政治、ビジネス、社会などすべての事にアウフヘーベンが求められている。

吉田私塾「戯塾」ではそんなことを話したい。

ここ1年ほとんど更新していなかったこの「ヒットコンテンツブログ」ですが、本年からは頑張って更新していきたいと思います。本年もよろしくお願いします。

今年、わたくし吉田的には大きな活動を2つスタートさせることにしました。

一つは、これまで木とともに暮らす人の協議会として活動してきた「木暮人倶楽部」を一般社団法人化して、「一般社団法人木暮人倶楽部」を2012年1月5日に正式に設立したこと。

もう一つは、思うところあり私塾を立ち上げることとしたことです。

この吉田私塾「戯塾」の概要は以下HCLリリース原稿のとおりです。現在熟生大募集中!興味がある人は是非のぞいてみてください。

News1.
弊社代表の吉田就彦がこれからの日本社会のあり方を考えていく私塾
「戯塾(ざれじゅく)」を開塾。塾生を広く募集中!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

弊社代表の吉田就彦が、これからの日本社会のあり方を塾生と共に考えていく
私塾として、水道橋のコワーキング・スペース「ネコワーキング」において、
吉田私塾「戯塾(ざれじゅく)」を本年2月1日から1年間開塾いたします。
その戯塾塾生を以下の要領で広く一般に募集中です。

本戯塾では、デジタルハリウッド大学大学院の吉田就彦研究室とは別に、
学やアカデミズムを離れて、これからの日本社会のあり方や
新しいビジネスの方向性を塾生とともに勉強し合い考えていく
どなたでも参加できる私塾です。

■吉田私塾「戯塾」 開催概要
<講義内容>
・基本的には、吉田講義1時間+塾生ディスカッション1時間の2時間
・テーマは毎月事前にfacebookグループで共有
・youtube等のネット中継も適時あり
<参加資格>
・来る者拒まず去る者追わず(吉田信条)
・会員登録制(facebookの非公開グループ)
・初回は参加自由、2回目以降はfacebookにて塾生登録要
<日時>
・毎月第1水曜日;18時~20時、2月1日より開塾。
<場所>
・ネコワーキング;
東京都千代田区三崎町3-10-5原島第三ビル2F(JR水道橋西口徒歩3分)
http://necoworking.com/
<参加費>
・一般1000円、学生500円
<呼び掛け文>
ヒットコンテンツ研究所代表/デジタルハリウッド大学大学院教授の吉田就彦です。
思うところあって私塾を作ることにしました。名前は「戯塾(ざれじゅく)」。
ヒットの極意は「戯」の中にありとの思いです。
場所は、デジハリ大学院修了生広瀬眞之介さんがやっているJR水道橋駅西口徒歩3分のコワーキング・スペース「ネコワーキング」です。
毎月第1水曜日の18時~20時の2時間で、2012年の2月1日よりまずは1年間開塾します。
講義のキーワードは、「クリエイティブ」⇔「プロデュース」、「デジタル」⇔「アナログ」、「時代性」⇔「普遍性」、「ディテール」⇔「俯瞰」等々。
時代のニーズを捉えて、世の中が明るく、楽しく、元気になることをみんなで考えていきます。
塾生、大募集!初回のテーマは「スティーブ・ジョブズを考える」。

<申し込み方法>
以下のfacebookページより申し込むか直接申し込み用メールアドレスに
氏名、所属、連絡先を銘記の上、「戯塾参加希望」と申し込んでください。

facebookグループ
http://www.facebook.com/groups/zarejuku/
facebookイベント
http://www.facebook.com/events/179054978860537/

申し込み用メアド;sinpost2@yahoo.co.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


今回の東日本大震災で海外での報道と日本の国内の報道の違いが明確になった。

普段はなかなかつかめないことが多いがこの大災害の緊急時には、その違いが明確になる。

そのもっとも異なった報道の違いは、やはり原発の問題。

その危険性の指摘や、SPEEDiなどの放射線の計測データの公開など、これまでのように、政府などの公の情報を流すことが一辺倒だった日本のマスメディアと独自の取材や多角的な事実の報道という姿勢が感じられた海外での報道との違いはあまりにも異なる。

もっとも、渋谷のライブハウスが原発だなどととんでもない誤報道をしたFOXニュースもあったが、それにしても誤報道であることを修正し、常に事実を追求しようとする姿勢は感じられた。

さらには、スリーマイルの事故との違いで様々なメディアで指摘されたのが、情報の一括。政府や原子力保安院、東電、しかもその様々なレーヤーや人によるばらばらの記者会見による報道。

報道するマスメディア側も混乱してしまうのも無理はないが、やはり真実を伝えるという存在意義で言えばあまりにもオフィシャルの広報スピーカーになってはいないか。

TVに出てくる学者の皆さんは、版を押したように「大丈夫、大丈夫」と。さらには「想定外、想定外」を上塗りする。

まるで、東電や政府の検閲にあっているようなトーンだ。NHKはある意味しょうがないとしても民放も右へならえでほぼ同じ。少なくとも、慎重派、楽観派の2つの視点ぐらいは示して、新しい事象から起こる未来の予想ぐらいは言ってほしかった。常に政府と同じ後追いだった。

日本国民の過剰な国民性を鎮静化させることも重要だろうが、あまりにも一方的な大丈夫合戦にかえって不安になる。

ソーシャルメディアのある意味いい加減な過剰増幅も問題だが、そのスピード性や共有性においてマスメディアよりも、今回の大震災では初動に活躍したのも事実。

しかも、それはマスメディアを通じて報道される日本の報道ではない海外報道の存在も明らかにし、共有させた。ニュースの性格は違うが、中東で起こっていることとまったく同じ作用である。

今回の大震災。メディアとソーシャルメディアの逆転の象徴的なスタートとなる3rdインパクトの出来事になる。

吉田就彦

Authour:
株式会社ヒットコンテンツ研究所
代表取締役 吉田就彦

ブログメニュー

2012年2月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      

ウェブページ

PageTopに戻る