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吉田就彦のヒット学

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JIMS(日本マーケティング
サイエンス学会) に属する記事の一覧

金曜にJIMSの研究会が電通であって参加した。

今回のテーマは、今年アメリカから帰国した成蹊大の田口先生の「企業を主体とした自発的環境対策の効果に関する実証分析」。

環境政策を専門に経済の視点から研究されている田口先生の分析で、化学系企業の業界団体の自主規制は本当に、環境政策にとって有効に働くかという実証研究だ。

結論的は、やはり自主規制ではなかなか効果を得られないというもので、そのことにはしょうがないがそういうものだろうという感じだ。

ただし、今後益々環境問題を経営の最重要課題としている企業が増えている中、直近での取り組みでは変化を生んでいるのではと1995年ぐらいからのデータを基に分析していることで若干の疑問も残る。

さらに、逆の要素として、今年の大不況。このことが経営のジャッジを大きく変えてしまうことにより、環境についての政策が変化してしまうリスクもある。

企業としては取り組みたいとはおもっても、目先の経営状況を優先せざるをえないということもあろう。

特に100年に一度といわれている現状の日本経済。願わくば環境政策に後退のないように思わないではいられない。

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JIMSの第84回研究大会が本日終了した。

今回は電通で行なった2日間だったので、土曜、日曜と電通に通った。

私の発表は無かったが、「Eビジネスとコンテンツ研究部会」からは、成蹊大の野島先生が「オンラインサービスにおける継続利用の促進」と題して、先日出版された本に絡めて、オンラインゲームの継続利用の分析をおこなった。

PC、ケータイでの差異やそれぞれの特徴を継続性というキーワードで分析する興味深いものだ。今期のヒットコンテンツ研究室の研究テーマに、野島さんの本も加えようとしているので、機会があったら、研究会に来てもらいたいなと。ゲームが好きな連中がそろってるので喜ぶんじゃないかなと思った。

今回の発表では、いくつも興味深い面白い発表があった。

法政大の岩崎さんからは、「テレビ番組のプログラム価値マップ~質的尺度(Qレイト)の活用と番組のライフサイクルマネジメント」が報告された。

この報告は、法政大の小川先生のところの修士論文からの発表だそうだが、実ビジネスに直結するTV番組のプロデュースに非常に参考になる番組の質的分析とその時間的な推移による番組評価方法で、我々がやっている「ヒットの数理モデル」でも応用可能な概念だったのでとても参考になった。

また、今回はブログについての方向が充実していてどれも興味深かった。

大阪大の松村先生から「ブログにおけるインフルエンサーと最適情報格差」、明治学院大の清水先生から「ブログの効果測定~量的側面と質的側面」。

ともに、ブログを単に量的に研究するのではなく、質的な視点を明確に意識していて研究されていることで、様々な拡がりが期待できるような内容だった。今後の継続的な報告が楽しみだ。

さらに、アークエンジンの石田さんから「交互作用距離による音楽CDの購買予測」。これはまさに、協調フィルタリングなどで購入の予測を行なおうという意欲的な研究で、私が20年かかわってきた音楽のマーケティングそのものの研究。

石田さんや筑波大の西尾先生のところに今度お邪魔して、もっと教えていただき、業界での利用が可能なアウトプットにできればと思う。また、我々の「ヒットの数理モデル」で3年前に行なっていた音楽の分析などとも合わせていければなお面白い。

他にも卸の研究が小売とからめてあったり、非常に興味深い発表が数多くあった今回のJIMSだった。

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秋のJIMSの全国大会は、11月29日、30日と電通の電通ホールで行なわれる。

いつも、相原部会の研究会を電通で行なっているので、まあ、その延長線のような感じだ。今会は私は発表しないが、野島先生が著書を出版したことでオンラインゲームの継続性についての発表がある。

また、個人研究ということで産能大の小野田君が、ペキンオリンピックの日本代表選手の構造化とブログ・マイニングという面白そうな発表を行なう。先日少しはなしを聞いたが、実にユニークな研究のようだ。若き有能な小野田君は大きく羽ばたいて欲しい。

今回の発表には、我々HCLで研究しているブログの発表も多い。
楽しみな研究大会になる。

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金曜日に定例のJIMSの研究会が電通であった。毎月行なっている研究会の今月のテーマは、MITスローンスクールの留学報告。電通のAさんが、1年間留学した体験記を情報共有ということで、伺った。

実は、私はもうすでに、Aさんからは別件でこの件は教えていただいていたが、改めて再度伺って本当に頑張ったなあと思わず思った。

最近の傾向としては、MBA自体がトレンドから外れつつあり、MBAを取ったって経営は上手くいかないよとか、それ自体は否定しないものの本当に役に立つのかという議論が多くなってきたのも事実。

そんなトレンドとは無縁のAさんの留学は、ある意味では正しい留学でもあり、その姿勢に感じ入った。

それはMBAを取得するのは結果であり、その過程の中に御自分の成長を投影して、それに打ち勝つことで新たな高みに行こうとする意思のことなのだ。

金融工学に興味を持ったAさんは、ある講義で挫折。その挫折を挫折のままにしておかないで、なにくそと再度、このままでは終われないと奮起。その奮起によって、挫折を乗り越え、最終的にMBAを取得するにいたった思いと行動には尊敬の二文字。

そういうことをやりつつも、当たり前のカルチャーギャップや言葉のギャップに苦しみ、それをまた客観的にとらえて、冷静に分析し、自分のこれからの方向はマネージメントにあると明確に確信するくだりは、挫折のときに思いっきりやった現場の苦しみを乗り越えてのもの。いやいや頭が下がる。

そんな正しいMBA留学もあるものだとひたすら感心した。

おそらくMBAを取得するということは、その取得の過程の中で得る人間的なタフネスさや根性といった人的スキルアップと改めて自分のアイデンティティの目覚めにあるのだなと納得した。

Aさん、勉強になりました。
どうもありがとう。

先日の日曜日に、JIMSの第83回本大会が終了した。

今回の学会では、私が、「ヒットの数理モデル~映画ヒットにおけるBlog分析~」と題して、JIMSの研究大会の最後のトリを努める格好になった。

この数理モデルの研究も、もうかれこれ3~4年になる。鳥取大の石井教授ととの2人3脚で、昨年度はイタリアの国際学会でも発表した。

今回の発表も最近の作品のヒット傾向にBlogの拡がりがどう影響を与えたがが焦点。ここ2年ぐらいの作品の興行収入、宣伝費投入、そして、Blogの書き込み数の時間変化を見ながら、定量的、定性的な考察を加えた。

なんといっても興行収入の推移がブログ書込み数と本当によくにた時間的変化を起こすこと。これは会場でもインパクトとなった。あのグラフを見せられちゃね。

さらには、映画のPN(ポジ、ネガ)判定の検証とそれとの興行の関係のさわりも披露。実際の事例での解説だから説得力もあったはずだ。

この学会の発表を受けて、さらに業界向けの業界向けのビジネスセミナーも7月8日に行なう。

吉田就彦

Authour:
株式会社ヒットコンテンツ研究所
代表取締役 吉田就彦

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