ヒットコンテンツブログ

吉田就彦のヒット学

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デジタルハリウッド大学院
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本日6月20日、22時~23時15分のフジテレビ系列のテレビ番組「Mr.サンデー」に出演。

この番組は、いまや大ブレイクの宮根誠司さんと滝川クリステルさんが司会を務めるニュース情報番組。

その最後のコーナーのDr.サンデーにて、AKB48のヒット分析を行う。実は生放送なので大変だ。大きなニュースが飛び込んできたら飛んでしまうかも。

番組ではある世界的ビジネスモデルとAKB48の類似性を指摘して、新しい時代のアイドル作りに迫る予定。さすがに、ネタばれはできないので。乞うご期待!

秋元康さんは知りあいでもあるので、ちょっとなんだかなあではあるが。

昔、音楽業界にいたものとして、ちょっとショッキングなニュースがあった。あのHMV渋谷店が8月に閉鎖するという。

HMVは一時期、タワーレコード(これもアメリカではクローズし、日本でも苦戦が続いているらしい)と並んで、外資系のレコードチェーンとして一世を馳せた。

特にHMVは、元祖渋谷系の発祥地で、おしゃれな外国曲のような英語で歌った日本人のアーティストやフリッパーズ・ギターなどの、メジャー・アーティストも多数時代の寵児として輩出した。

それらの原動力となっていたのが外資系のレコードショップだった。

その特徴は、店頭ライブに象徴されるように情報の発信力。新しくてかっこいい音楽を常に提案して、それを生でも見せてアピールする力だ。ある意味では、音楽フリークのコミュニティ形成を担っていた。

しかし、やはりCDの売れない時代には勝てず、その情報発信力はネットなどのインフラに移った。

一方では、そんなデジタルコミュニケーション時代の音楽を反映した音楽の力のキープ力も下がってしまっていたのかもしれない。消費型の音楽がここ20年ぐらい続いて、その影響か、音楽に力がなくなってしまったと感じる人たちも多い。

音楽にイベント性が無くなったという人もいる。つまり時代性を持つ面白さが感じられなくなってしまったということでもある。

そのことに残念さを感じるとともに、原因を探ると、若者の感性の薄さを感じてしまう。反応型の消費行動や受動的行動、若さの勢いの替わりに未来への不安。管理された時間に追われる日常。

音楽は若者がその流行を作るとすると、その受け手側の感性に頼りなさを感じてしまう。もちろん、彼らのせいだと言っているわけではないが、音楽という芸術の豊かさをたっぷり、心で受ける感性、またその余裕が希薄化してしまっているのではないかという不安だ。

先日、デジハリ大学のある教員と、教育論になった。
小学校や中学校では、もっと感性を磨く教育に力を注ぐべきだとの考え。
具体的には「音楽」や「美術」など、感性の教育をもっと大事にしなければならないのではないかとの思い。

なぜなら、これからの時代は、ビジネスにおいても感性が重要な指針となり、創造性がキイファクターとなるからだ。創造性、これを身につけなければ、これからビジネスにおいても生き残れない。

極端な例だが、ジョブスの成功にそれは表れている。あくまで極端だが。

そんな思いを、HMV渋谷閉鎖で感じた。

昨年に引き続き、来る10月3日にデジハリ大学院の「ヒットコンテンツ事例研究」の番外編として、公開講義を開催することになった。昨年は、御茶ノ水のデジハリ大学院の1階のセミナールームだったが、今年は、大学の入っている秋葉原のダイビルで行なう。

今年のタイトルは、「時代と格闘 技が冴えるヒット学」ということで、格闘技シリーズ第2弾。熱い血潮が飛び散るわけである。なんのこっちゃ。

ヒットは格闘技だ!という勢いで、今の時代ヒット作り、そしてメディアやネットの変遷によるヒットの変化を解説する。アナログ時代、Web1.0時代、そしてWeb2.0時代に向けてである。参加は無料なので、このブログを見てご興味のある方は是非。

https://ss.study.jp/module/event/reservation/select_event.asp?cid=dhg&tid=#322

日時;10月3日、19時30分
場所;秋葉原ダイビル「デジタルハリウッド大学」

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昨日、デジハリのヒットコンテンツ事例研究2006第12回最終回が終了した。
早いもので、1学期ももう終わり。暑い夏に突入しそうになっているのだから当たり前ではあるが。

今回は、最終回ということで、昨年に続いて、院生の最終課題レポートの発表だ。今年は人数も少なかったこともあり、サプライズとして、全員に発表してもらうことにした。それぞれが自分の視点を披露して、互いに、他人と自分の視点と較べて、再度自分の視点を確認するということを目的にしたからだ。

昨年は、2つのテーマで2人の院生が同一の分析テーマを選んだので、その場で発表を続けてもらい、互いの発表を比べて、全員からの意見を求めたことで、議論が活性化したが、今年は、幸か不幸か重なったテーマがなかったので、それならと急遽全員発表に切り替えたわけだ。

それぞれが、2分間発表し、それに対して1分ぐらいの会場からの意見という感じで行なったが、なかなか会場から活発な意見が出ない。それが残念だった。少し促がすと何人かの意欲的な院生が発言。本来ならば、正解のないヒット分析。みんなが思い思い、自分が考えたことを自分の意見として言えばいいだけなのに、なかなか難しいらしい。

それでも、だんだんと自分の意見を発表者にぶつける院生も出てきて、やっと議論が活性化してきた。しかし、せっかくいい感じなのに残念なのは、会場から指摘された意見に誰一人として反論していなかったこと。他人との関係で、関係を重視し優しいからなのか、自分の分析視点にみんな自信がないのか、「そうですね。そうも思います。」と、簡単に言ってしまう。じゃ発表したヒット分析は一体なんなんだ、と思ってしまう。そんなの簡単に、異なる意見を出されて納得してしまう分析なのか?そんなに情けないものなのか?突き詰めて出した分析結論ではないのか?そもそも、それを最終課題のレポートとして出すこと自体をどう考えたらいいのか?う~ん。

この発表会は、私が意見を言う場ではないので、しかもこれから採点を行なうわけだから、昨日の時点で寸評してもしょうがないので、一切コメントはしなかったが、最後に、院生達へのハナムケの言葉として、これからの大学院生活や社会人生活に苦言を呈した。

それは、昨日のブログにも書いたサッカー元日本代表の中田秀の昨日の日経新聞の特集記事の言葉。日本代表が、もしかしてWCで足りなかったものは、「覚悟」であったということ。みんなに、ヒットプロデューサーとなる覚悟、ヒットを生み出そうとする覚悟があるのか!と、例によって叫んだ。それがこの講義の唯一の意味だと始めから言っていたものだ。

なんだか、だんだん先生モードになっていく自分が怖い。
頼むぜ、諸君。オレは先生をやる為にいるんじゃないゼ!

昨日、デジハリ大学院の「ヒットコンテンツ事例研究2006」の第11回目の講義が修了した。昨日も、先週に続いて、ゲスト講師として、CXのドラマプロデューサー「鈴木吉弘」氏に来てもらった。ゲスト講師は、1学期に3人と決めているので、その3人目の最終ゲストとなった。

鈴木Pは、私がポニーキャニオンの時代に一緒に仕事をした仲間でもある。一番初めに仕事をしたのは、映画「NIGHT HEAD」のときだったように記憶している。聞くところによると、当時鈴木Pは、まだ入社2年目ぐらいの編成マン。切れのいい発想など、とても新人とは思えなかった記憶がある。さすがだなあという感じだった。

昨日は、昨年度の大エポックヒット「電車男」の話。昨年度のヒット作品のPに来てもらうというのが、この講義のゲストスピーカーを呼ぶコンセプトなので、まさに適任のPになる。鈴木Pからゴールデン連続ドラマ「電車男」の、企画のスタートから、原作権獲得、放送枠の決定、キャスティング、制作と、全体の流れやPの苦労話、製作秘話などを1から10まで時系列的に話してもらった。

その間に、鈴木Pが仕事をしてきた数多くの脚本家の個性ある仕事の仕方にふれ、北川江利子氏の脚本に触れ、脚本の設定を画にする難しさを監督やPの工夫によって実現することで、よい上がりとなることや、そのマジック性の不思議さについても興味深い考察とともに解説してくれた。

鈴木P曰く、「P、監督、脚本家と3者3様の個性がぶつかることで面白いものになる。」と、あんまり感覚が合いすぎても良いものが生まれないなど、ヒットの極意に繋がるような貴重な話しも聞けた。鈴木Pの実感から出たことだが、私も、ヒット法則1「ミスマッチのコラボレーションがヒットを生む」とまとめた感覚だ。凄く感覚的に合う脚本家とは、お互い違う人とやった方がうまくいくのでは、との鈴木Pの率直な感想は、大いにうなづけるものだった。

ともかく、生き馬の目を抜くTVの最前線での仕事。痺れながら毎日を戦っているにちがいない。そんな忙しい鈴木Pなのに、講義後の飲み会打ち上げまで、夜遅くまで付き合ってもらった。もっともお開きの後、「自由ヶ丘まで来いと呼び出されちゃった。」と、タクシーに乗っていったが。大変だ。

昨日の講義には、私がJIMSの学会などで一緒になっていて、先日のSFCでの講義でもお世話になった慶應SFCの熊坂研のみんなも参加した。特に、鈴木Pの「西遊記」が何故月9にという卒論を書いた0嬢も参加して、実際に作った本人とのコミュニケーションを楽しんだようだ。よかった。よかった。

さて、院生諸君。「電車男」のヒット要因はいかに?

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吉田就彦

Authour:
株式会社ヒットコンテンツ研究所
代表取締役 吉田就彦

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