先週の金曜日に1日かけて浜松・天竜に「新月の木」を見に行った。
「新月の木」とは、新月のときに伐採した木のこと。
虫がつかず、腐らず、カビず、割れず、長持ちする木として、古来の人類の知恵であったらしい。
楽器のバイオリンのストラディバリやアルプスホルンなどのよい楽器には、この「新月の木」を使う。あの世界最古の木造建築物、奈良の「法隆寺」もそうだという。
湘南台から車で3時間半。天竜川のほとりの素晴らしいロケーションの鰻屋で鰻を材木屋のマルホンさんにごちそうになっていよいよ「新月の木」見学。
マルホンとも関係があるようで、鰻屋で「天竜T.S.ドライシステム協同組合」の榊原理事も一緒に食事。
その榊原さんの案内で、まずは「天竜T.S.ドライシステム協同組合」の事務所がある天然乾燥現場に。
大きく太い丸太の数々。それらは全部、切った日時とどこの山から来たものかがバーコード付きで管理されている。誰が切った、誰の山のものかが一目でわかる。
以前、木こりツアーで息子さんが切った木をどうしても欲しいと来られた親御さんのリクエストに、何千本の丸太の中からその木を見つけ出したこともあったらしい。それほど個体管理がしっかりしている。
農作物では付加価値としている誰が作ったものかの安心感を、ここでは1本1本の木に榊原さんが答えている。山から切り出した丸太、しかも、人工乾燥を行わず天然乾燥にこだわった大切な木を大事に管理しているのだ。
そこには、榊原さんが林業研究センターで加重実験した木もあった。6トンという重量まで耐えられる木だという。天然乾燥の木はしなやかで弾力性があり、割れにくい。
人工乾燥だと、それなりに堅いが、いわば炭になってしまうらしく、ボキっと折れてしまうらしい。硬度という一つの指標で工業製品のように木を評価するのではなく、木である優位性をもっと評価してほしいと榊原さん。
人工乾燥では木の中に割れが生じやすいという。もちろん、天然乾燥はそれが少ない。
事務所におじゃました際に、面白いことを実験した。
「新月の木」と「満月の木」の板にそれぞれコップの水道水を入れて、7~8分ぐらい置いておいた。その水を飲み比べてみたのだ。
なんと、「新月の木」の水は、明らかにまろやかになっている。うまい。何故だ!不思議だ。ただ、その木の板の上に乗せていただけなのに。
このことは、榊原さんはお酒の杜氏さんに効き水を頼んでお墨付きをもらっている。明らかにうまいのだ。
本当に味が変わっている。思わずうなると同時に、「新月の木」の神秘性と効能の一端を見せつけられた。本当になにかが違う。「新月の木」
そして、いよいよ、切り出しの現場へ。これは次回。



