ヒットコンテンツブログ

吉田就彦のヒット学

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2010年1月アーカイブ

昨日の日経新聞によると、ウォームビズ商戦が消えかけているという。

クールビズの冬版と言えるウォ-ムビズだが、セーターやベスト、ハイネックという温かさを売り物にした衣料商戦が、百貨店を中心に不振で、あいついで売り場の縮小や売り場展開をやめているという。

その大きな要因は、ヒートテックに代表されるハイテク発熱・保温肌着の大ヒット。要は肌着で十分に温かいからウォームビズはいらないとのニーズの消滅だ。

有楽町西武や京都河原町の阪急の撤退など、百貨店に厳しい状況で、いかにも百貨店だからできるこのウォームビズの縮小は、これもある意味百貨店的な売り方の限界をうかがわせる。

この流れは、イノベーションVSマーケティングの時間軸の戦いともいえる。ハイテク素材による新しい商品の開発と需要喚起の販促マーケテイング手法のぶつかり合いということだ。そして、その時間軸が明暗を分けるのだ。

技術の革新のスピードが速く、そのスピードにやっと販促マーケティング的なアプローチで売り方を演出できる要素になったものが、追い越されてしまったということだ。

まさに現代のスピード社会を映している。

しかも、その新素材と商品は大ヒットにより値段も手ごろになる。市場に多数参入するからだ。なので、さらに売れる。

もちろん、商品開発も本来マーケティングであるから、マーケティングの時間軸の中での優位性の変化ということなのだが、それにしてもキイワードは「スピード」だ。

そのスピードを制する者がやはり勝利する。そんな時代なのだ。

そして、さらに付け加えると、ファッションは見た目が重要。いくら薄手のセーターでも温かさを考えれば、その薄さは肌着にかなわない。つまり、ウォームビズでは見た目がボタっとしてしまうのだ。スリム志向の女性には問題だ。

ファッションとしてウォームビズが新しい提案になれば、これはこれで勝負になる。これがまさにコンテンツ・マーケテイングの本質である。

ファッションはもちろんファッションなのだ。

昨日、2月11日に特番を行うテレビ東京の「時創人~ビジネスプロデューサーFILE」の収録がデジタルハリウッド大学であった。

この番組は、日本を元気にする様々な企業を取り上げて、その中心人物である代表や商品開発担当などのビジネスパーソンを「ビジネスプロデューサー」と見立てて、私の「ビジネスプロデューサーの7つの能力」を元に仕事の手法を解説するテレビ番組。

ビジネスの仕事手法として、21世紀には「デジタル化」「フラット化」「グローバル化」のパラダイムシフトが起こる中、ビジネスをプロデュースするという仕事スタイルが重要との考えを世の中に伝えるために立ち上げた。

私が司会を務め、アシスタントにテレビや舞台で女優として活躍している「井上和香」チャン。
そして、様々な企業のtopやビジネスプロデューサーを招いてインタビューを行う番組だ。

昨日の1回目の収録では、日本が今抱えている問題の中で不況脱却と医療問題を取り上げた。

不況でモノが売れない時代の知恵として、日本で初めてネットによる生命保険会社となり業界に風穴をあけた「SBIアクサ生命」の木村社長、求人ビジネスの先に教育ビジネスを睨む「エン・ジャパン」の鈴木社長。

そして、2部の医療問題では、
なかなか治らない現代病腰痛の達人「さかいクリニックグループ」の酒井代表院長、年中無休を掲げる地域医療のプラットホーム「めぐみ会」の田村理事長にお越しいただいた。

今の日本が抱える旬な問題に対して、各企業がどんな取り組みをしてその問題に対処していこうとしているかの話を伺った。実に多岐にわたり様々な知恵が集まる。

企業の努力が日本の問題を解決していくのだ。

2月11日のオンエア当日に、私がTwitterで副音声的にtweetする予定。
ハッシュタグは、 #jisoujin

テレビの放送と一緒に、お楽しみいただきたい。

残念ながら今回の特番は東京単だが
テレビ東京にて、2月11日(休日)12時~の1時間。

皆さん、是非ご覧ください。

本日の日経新聞によると、森永製菓がバレンタインデーに向けて、「逆チョコ」なる季節商品を発売するという。

これは、バレンタインデーに女性から男性へチョコレートを渡すのではなく、逆に男性から女性にチョコレートを渡すという行為に正々堂々と向き合い、需要を喚起するというもの。

通常商品のデザインを反転させたパッケージに「これ、逆チョコです。」と書いてあり、男性から女性へ送りやすいようにしている。

森永製菓が昨年度のバレンタイン直後調査からニーズを割り出し発売したものだが、実に人を食っている。というか戦略的である。

チョコレート業界にとっての天王山のバレンタイン需要。それを女性だけでなく男性からもホワイトデーの前にバレンタインでも起こそうという野心的な企画。これは理論的にいえば、倍の需要を喚起するというわけだ。

先日の私のアーテリジェントスクールでの「ヒットプロデュースの7能力講座」でも、毎年来るバレンタインの時期に向けてのチョコ関係者の企画者の大変さを指摘したが、これこそ市場拡大を喚起する究極の1発かもしれない。

この企画、私が最近ずっと言っている最新ヒットトレンドの一つ「ジャンダーリバース」の典型。女性の需要を男性に転換している企画だ。草食系男子と肉食系女子の台頭も無関係ではないだろう。

ホワイトデーがその典型なのだが、さらにそのホワイトデーをリバースするという発想に思わずうなる。すごい。その現象を発見して、調査により確かめて、形にしたビジネス・プロデューサーの存在があったに違いない。

お見事!

見事のヒットを期待したい。

本日、六本木ヒルズのアーテリジェントスクール[ビジネスプロデュース7能力「働きかけ力」]が終了した。

この連続講座も早5回目。本日は7能力のうち「働きかけ力」を取り上げた。

前半はいつもの通りヒットの全体俯瞰とビジネスプロデューサーの7つの能力の解説。今日も新しい受講者が結構多くて半分ぐらいが初めてだという。

いつもの常連さんには申し訳なかったが、とりあえずはヒットのメカニズムを話した。しかし、終わった後のアンケートや質問にもあったが、ヒットを生むにはどうするかという根源的なテーマに対するニーズもあるようだ。
この講座はあくまでも、ビジネスプロデューサーが持つ能力のことをやる講座なので、そのことを説明した。

「働きかけ力」では、働きかける能力のことを話したので、相手に対する観察と発信するノンバーバルが重要ということで、「ノンバーバル」のワークも行った。

なかなか自分がやるとなると難しいようだがだんだん慣れてきてみんなも盛り上がってきた。

そして、最後は、働きかけ力のワークとして「立ってください!」のワークを行った。参加の皆さんは優しい人が多く、結構早くから立ち上がる人も。結構やれている。

やはり、集中が大事なので、最後のセッションでは神経の集中を促して行った。

今日の講義で、「働きかけ力」のさわりを体験した受講生たち。
日頃のトレーニング法も伝授したので、後は自分でやってみてほしい。
特に、朝の1分間の姿見。

参加の皆さん、お疲れ様でした。

次回は「柔軟力」です。

昨日の朝日新聞の夕刊TOPに、米国の長寿番組「サタデーナイト・ライヴ」が日本に上陸するという特集記事があった。

辛口の風刺で、政治家などもばったばたと切ることが有名なこの番組の日本での提携相手は、あの「吉本興業」。

過去に、エディーマーフィーやダンエイクロイドなどの人気者を排出して、35年の歴史があるという名物テレビ番組だ。

基本的には、笑いがテーマでもあるので「吉本興業」が手掛けることはつながる線だが、米国流の笑い、とくに、政治やニュースが好きな米国の国民性でのコントやネタが、日本でもうけるのかどうかが注目される。

とはいえ、この試みには2つの大きなポイントがある。

ひとつは、これがテレビ局の動きではないということ。
吉本興業という制作会社、そして、タレントを有する企業が行おうとしていることだ。さらに言えば、先日、元ソニーの出井さんの会社がMBOをサポートする形で資金も注入している背景。つまり、産業としてのコンテンツのアンバンドル化の可能性。米国通の出井さんの口利きがあったのかもしれない。資本提携に発展する可能性だってある。

もう一つは、コンテンツの中身への変化チャレンジ。
従来から言われているテレビの危機により、吉本興行に代表されるお笑いタレントのしゃべりによって、時間をうめるようなバラエティ番組ばっかりという批判に、その吉本がひとつの方向性を出そうとしていることだ。
質の向上を伴わないと、タレントもテレビも衰退するとの危機感からだ。

これらのテレビに対する危機感から起こる挑戦は、まさにテレビの今後を占うチャレンジと言える。

さらには、本日の日経新聞の1面にもあるが、出井さんもソニー時代に大きく絡んだスカパーが、3D番組を放送する計画だという。

3Dテレビの普及には必須なことだが、これもまた、新しいテレビの挑戦でもある。本格的3D映画「アバター」も予想通り大ヒットしている背景もある。CMでパナソニックがタイアップしてもいた。

これは、テレビの技術的なチャレンジだ。

テレビ産業は、コンテンツ産業だけでなく、家電業界も含めて、国の産業に大きく影響を及ぼす。昨年のエコポイントでも薄型テレビが主流になった。

テレビは、2011年の地上波テレビのデジタル移行に向けて、いよいよ今年は最後の年。

おそらく、このデジタル3RDインパクト(マスメディアの変革)に向けて、今年は大変なことが起こる予感がする。小手先ではない何かが、、、、。

吉田就彦

Authour:
株式会社ヒットコンテンツ研究所
代表取締役 吉田就彦

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