昨日の日経新聞によると、ウォームビズ商戦が消えかけているという。
クールビズの冬版と言えるウォ-ムビズだが、セーターやベスト、ハイネックという温かさを売り物にした衣料商戦が、百貨店を中心に不振で、あいついで売り場の縮小や売り場展開をやめているという。
その大きな要因は、ヒートテックに代表されるハイテク発熱・保温肌着の大ヒット。要は肌着で十分に温かいからウォームビズはいらないとのニーズの消滅だ。
有楽町西武や京都河原町の阪急の撤退など、百貨店に厳しい状況で、いかにも百貨店だからできるこのウォームビズの縮小は、これもある意味百貨店的な売り方の限界をうかがわせる。
この流れは、イノベーションVSマーケティングの時間軸の戦いともいえる。ハイテク素材による新しい商品の開発と需要喚起の販促マーケテイング手法のぶつかり合いということだ。そして、その時間軸が明暗を分けるのだ。
技術の革新のスピードが速く、そのスピードにやっと販促マーケティング的なアプローチで売り方を演出できる要素になったものが、追い越されてしまったということだ。
まさに現代のスピード社会を映している。
しかも、その新素材と商品は大ヒットにより値段も手ごろになる。市場に多数参入するからだ。なので、さらに売れる。
もちろん、商品開発も本来マーケティングであるから、マーケティングの時間軸の中での優位性の変化ということなのだが、それにしてもキイワードは「スピード」だ。
そのスピードを制する者がやはり勝利する。そんな時代なのだ。
そして、さらに付け加えると、ファッションは見た目が重要。いくら薄手のセーターでも温かさを考えれば、その薄さは肌着にかなわない。つまり、ウォームビズでは見た目がボタっとしてしまうのだ。スリム志向の女性には問題だ。
ファッションとしてウォームビズが新しい提案になれば、これはこれで勝負になる。これがまさにコンテンツ・マーケテイングの本質である。
ファッションはもちろんファッションなのだ。



