先週、マイケル・ジャクソンの遺作「THIS IS IT」を見た。
遺作というのは適当ではないが、彼が伝えたいメッセージを実現しなかったコンサートの代わりに伝えているこの映画はかれのメッセージに詰まっている。
ともかく、KINGオブPOPの名前の通り、歌、踊り、人を驚かせ感動させようとする姿勢はまさにKING。単に歌がうまいとか、踊りの切れがあるとかそんな次元ではないものが、50歳だったマイケルからほとばしる。
音楽という、つかめない、言葉でなかなか説明のできない素晴らしいもの、人と人が繋がれるものを巧みに操って、人に伝える想像力。その想像力がまさにマイケルの存在だ。
人に伝えるために、何をするのか、人を想像以上の世界に連れて行くにはどうしたらいいか、そんなことを突き詰める作業を重ねてステージは作られていく。
昔、私自身もエンタテイメントの世界でやってきたことを、この映画は懐かしくなぞる。もっとも、残念ながらレベルは相当違うが。
映画を見ていて、改めて気づいたことがある。
それは、マイケルの手の大きさだ。ともかく、大きい。顔の大きさよりもはるかに大きな手。その手が繰り広げる表現は強力だ。実に手がものをいう。
マイケルは、このコンサートを地球環境へのメッセージにしたいと企画した。
マイケルが直接語っているところで、印象的なことがあった。
それは、「あと4年で環境破壊をやめないと、もう間に合わない。」という言葉だ。
なにを根拠としたのかはわからないが、その4年という数字、年月が強力に印象に残った。
「そうなのか、あと4年なのか。」
地球を癒そう。昔は母なる大地だったものが、病んで、疲れて、くたびれている。
それらは、すべてが人類の愚かさや思い上がり故だ。
ドバイショックの直後、サウジアラビアでは考えられないような洪水が起こって100人を超える人が亡くなっている。
そんな考えられないことが起こっているぐらい地球は病んでいるのかもしれない。そして、警鐘を鳴らしているのかもしれない。私が、「不都合な真実」を見てショックを受けた時から、もう3年が経過してもいる。
やれることからやろう。マイケルもそう言っている。
やれることからやろう。
それにしても、平日の昼間に見た映画館はかなり満員に近かった。
映画も1週間伸びたようだし。ヒットしたということだ。
ジャネットは完ぺき主義者の兄への気持ちから公開に反対したようだが、
マイケルのメッセージが、強く、世界を駆け巡る。



